インパクト重視でまとめと題しましたが、要点を抜き出してまとめたものです。
それでは、どうぞ。
増収増益増配
文句なし。ただ円安の影響も大きいと思われる点は留意したい。
前第2四半期 | 当第2四半期 |
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連結累計期間 | 連結累計期間 |
1ドル=131.6円 | 1ドル=140.3円 |
1ユーロ=138.1円 | 1ユーロ=152.5円 |
1豪ドル= 92.9円 | 1豪ドル= 92.6円 |
当四半期決算に関する定性的情報
- 2025年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画2年目
- 連結売上高は1兆8,230億円(前年同期比12.6%増加)
- 中南米、欧州、アジアを中心に一般建機の需要が減少
- 北米においては堅調に推移
- 営業利益は2,970億円(前年同期比40.3%増加)
- 売上高営業利益率は前年同期を3.2ポイント上回る16.3%
- 税引前四半期純利益は2,880億円(前年同期比26.5%増加)
- 当社株主に帰属する四半期純利益は2,055億円(前年同期比26.4%増加)
地域別の概況
<日本>
- 新車需要が前年同期並みに推移
- 販売価格の改善などの影響もあり、売上高は前年同期を上回る
<米州>
- 一般建機の需要は、金利上昇の影響で住宅建設向けの減少傾向
- レンタル、インフラ、エネルギー関連向けが引き続き堅調に推移
- 鉱山機械の需要が好調に推移したことや販売価格の改善の影響もあり、売上高は前年同期を上回る
<欧州・CIS>
- 欧州では、金利上昇の影響で、一般建機の需要が減少したものの、円安や販売価格の改善の影響により、売上高は前年同期を上回る
- CISでは、ウクライナ情勢に起因したサプライチェーン及び金融・経済の制約の影響から、売上高は前年同期を大幅に下回る
<中国>
- 不動産市況の低迷などに起因した経済活動の停滞により、需要が低迷。売上高は前年同期を下回る
<アジア・オセアニア>
- インドネシア、タイ、ベトナムなどで、公共事業予算執行遅れや経済の先行き不透 明感により、一般建機の需要が減少した
- インドネシアにおける鉱山機械需要が引き続き堅調に推移
- 円安の影響もあったことから、売上高は前年同期を上回る
- オセアニアでは、鉱山機械及び一般建機の需要が前年同期並みに推移、部品・サービス売上げが増加、売上高は前年同期を上回る
<中近東・アフリカ>
- 中近東では、一般建機の需要が堅調に推移、売上高は前年同期を上回る
- アフリカでは、鉱山機械及び一般建機の需要が堅調に推移
- 部品・サービス売上げが増加
- 売上高は前年同期を上回る
今期の見通し
通期平均の為替レートは、1米ドル=137.7円、1ユーロ=150.3円、1豪ドル=90.3円 (前回通期平均の為替レート見通し1米ドル=125.0円、1ユーロ=133.0円、1豪ドル=83.0円)
引き続き安定的な配当の継続、連結配当性向を40%以上とする方針
当期の年間配当金は、1株当たり144円となり、前期(2023年3月期)実績から5円増配、連結配当性向は40.1%となる予想
個人の感想
予想をさらに上回れば、さらに増配or自社株買い等の還元もありえる。
理由は現在の為替は1ドル150円、会社予想は通期137.7円。当第2四半期は140.3円。 故に米国の利下げの動きが現状のままだと為替の影響で通期で業績が上振れるのではないかと。
そうだとすると、現状の予想では連結配当性向が40%を下回ることになり、会社方針に反するため。
資金とリスクマネジメントが許せば、下がったときに押し目買いしていきたいと思える銘柄。 ただ、これまた為替の影響で来期以降の減配も十分にあり得るのでそこは考慮していたい。